まかせ手さんのおうちでは、「何を着て病院いこうかな~」とウキウキ気分ですが、
皆様は?
病院コワーイとゆううつな気分の方もいらっしゃいますよね。
お医者様ってこわいイメージをお持ちの高齢者の方多いと思います。
いずれにしても、診察していただくときは、着脱しやすい服装を心がけましょうよ。
寒い季節は、アウターを暖かいものにして、インナーには、前開きのブラウスやTシャツなどを着ると手間取りません。聴診器で胸の音を聞く場合でも、すっとまくり上げればOKです。
足を診ていただくような場合は、まくり上げられるパンツかスカートで、ぴったりしたパンツは、脱ぎ着に時間がかかります。
診察室のドアを開けて コンニチハ。
顔色、肌の具合を診るところから診察は始まっています。
メイクはなるべく薄く、香水もさけてくださいね。
お医者さんは、「前に座ればぴたりと当たる」という占い師ではありません。
医療の知識や経験と患者さんの症状を診て、ここが悪いかと推測していきますので、心配な症状やいつも と違うことがあったら忘れずお伝えしましょう。
レントゲンやCT、血液検査もありますが、情報があるとないとでは大違い。
初診のときは、昔患った病気のことや服用している薬のことも問診表に記入しますので、過去の病歴や薬についてメモすることをお忘れなく。
……入院したのっていつだっけ、薬飲んで副作用が出たけどなんていう薬だっけ……
簡単な日記とまではいかなくても病気のことをまとめておくと何かと便利です。
お薬手帳も活用してくださいね。
前回診察を受けていた場合は、症状の変化をお話しましょう。
以前より楽になったとか、ますます苦しくなったとか、薬を飲んでどうだったかなど。
……これも忘れないうちにメモメモ……
そういった情報を加味して、先生は診察されます。
家族やつきそっていく方は、ご本人に、あらかじめお聞きして、整理して書いておくとスムーズです。
お医者さんが仰っていることが、わからないところは、お聞きしましょう。
……え、そんなこと……聴くの恥ずかしいし、先生お忙しいし……
お医者さんは、患者さんが「わからない」ということがわからない場合もあります。
聞き返すことによってお医者さんや看護師さんは、患者さんが「わからない」ということがわかります。
次からは専門用語を分かりやすい言葉に置き換えて話して下さるでしょう。
理系の方はコミュニケーションが苦手という方も多いかも。
お聞きしたことは、案外、易しく説明してくださいますよ。
今後の生活についてどのようなことを気を付けたら良いかもおききしましょう。
(またまたメモ)
診察が終わって聞き忘れてしまったことは、看護師さんや事務の方に相談するのもありです。
先生がおっしゃることを注意深く守っていただくのも大切なことです。
……出していただく薬を飲むとおなかがゆるくなるから飲んでない、眠くなるから飲まない……
……先生は、歩けっていうけど、足痛くて……無理だ。……
薬をやめてしまったり、勝手な判断をしないこと。困ったことをお伝えしましょう。
けれども余計なことをお話していると肝心なことをお聞きする時間がなくなってしまいます。
要点をまとめて簡潔にね。……ここでもメモすることが役にたちます。……
治療についても、一つではない場合もあります。
納得いかない点は、説明をしていただきましょう。黙っていては、わかりません。
「上手な医者のかかり方 10か条」(厚生労働省研究班作成)
ご存じでしょうか?参考になさってください。
1. 伝えたいことはメモして準備
2. 対話の始まりは挨拶から
3. よりよい関係づくりはあなたにも責任が
4. 自覚症状と病歴はあなたの伝える大切な情報
5. これからの見通しを聞きましょう
6. その後の変化も伝える努力を
7. 大事なことはメモをとって確認
8. 納得できないときは何度でも質問
9. 治療効果を上げるため、お互いに理解が必要
10. よく相談し、治療方法を決めましょう
病院に通うのも大変であれば、訪問診療をお願いすることもできます。
ケアマネジャーにご相談ください。
調布市医師会のホームページも参考にしてください。
https://www.chofu-med.or.jp/homecare/index.html
そして、最後になりましたが、病気や通院の状況は、周囲の方々にもお知らせしましょう。
特に遠方の血縁者は、途中の経過がないと
「え、この前まで、元気だったじゃない」とびっくりされますよ。
スムーズな介護のためにも情報は共有しましょう。